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「意識」のちから

ヨーガにはフィジカルな面、そしてスピリチュアルな面があります。
身体の「自然治癒力」の高まり、そして「こころの輝き」です。

表裏一体である「からだとこころ」はプラーナを取り込むことで浄化が始まります。
そうして、神経から感じていた様々な身体症状は「こころがつくりだす習慣」から現れているという「気付き」が起こり、そしてさらには身体に感じる症状は「こころからのサイン」だと受けいれるようになります。
「病はどこで起こったのか、そして何のために」と原因の根を自ら探し始めるのです。
「健康に保つ」という事は、より探求を深めるための一つの条件であり目的であり、その治癒として、アサナ(座位行法)があります。そしてプラーナーヤマ(呼吸からプラーナという生命エネルギーを取り込むこと)があり、双方の行を共にバランスよく行う事でからだ中に巡らされた「プラーナを導く脈官」=7200本の「ナディー」の浄化が始まり、治癒力は「自らの意識の力」で向上していくのです。
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更に深く、魂の探求のステージへ進むと、ヨーガは単に身体を健康にするというフィジカルな面だけではないと感じ始めます。

現代のようにまだ医学・医療も発達していない頃、「小宇宙」に宿る「魂」の中に永遠の喜びを探求し、シッディーを目覚めさせたヨーガ行者がいました。健全なからだを持ち、体内にプラーナを浸透させることで、宇宙の真理へ自己を同化させていたのです。
「真我の目覚め」へと至った輝かしい聖者は、肉体を精神で鍛え、精神から呼吸をコントロールし、こころの働きを死滅させ「意識の力」で動き出すプラーナや、チャクラ(自己の聖域・礼拝所。粗大なプラーナを微細なプラーナへと転換するエネルギーの住処・意識を集中するところ。)やマルマ(人間の急所を好転的に利用し刺激するポイント)という「身体軸」と意識の「根」を熟知していたのです。          
by ikimono-no-oto | 2012-07-07 22:19 | YOGAクラス