バングラデシュ・ストリートチルドレンを救援する若き青年

久しぶりにTVをみようと思い立った。グット引き寄せられるドキュメンタリー番組が始まった。
BS2「ミッション」という番組から、「エクマットラ」というNGO団体がある事を知る。
ラオスと共にアジア最貧国と言われるバングラデシュ、
首都ダッカのストリートチルドレンに、教育の場を提供するという活動団体であった。
その中の一人に、渡辺大樹(ヒロキ)さんという日本人青年がいた。NGO「エクマットラ」では現在顧問として従事し、現地にて活動をしているそうだ。
話は遡る事7年前、
20代前半の若き日本人青年が、たった一人でバングラデシュに飛び込んでいったという話に始まる。

バングラデシュの国土面積は北海道の2倍くらい、人口は1億6千万人、と日本人の人口以上の人々が暮している。そのうち首都ダッカの人口は1300万人、そのうちのストリートチルドレンは30万人スラムで暮らし、家族のために日々物乞いを、ごみをあさり食料を調達するというのが子供たちの日常である。

1971年独立後、バングラデシュは莫大な海外援助で支えられてきた。その根深い海外への依存体質が、自国の社会問題に見向きもしないという流れをつくったのだという。
急成長を遂げるバングラデッシュに富裕層もいる。だが、まだ自分の事で精一杯だ。
危険と隣り合わせにも関わらずある時はスラムへ売春婦街まで足しげく通いながら、流暢なベンガル語を話し、だんだんと大人の辛い暮らしの話しを聞きつけるまでに、スラムの人々の心を開いていったという。
そうしてストリートチルドレンに誰も振り向かず目を背け続けてきのかという事実に直面した渡辺さんは、バングラデッシュの国の根底にある問題に気づいた。
「現地の人々にとってはストリートチルドレンがスラムで暮らすということは日常の風景にすぎない」そして
「無関心」であるという事に。

そうして渡辺さんはこれまでに出逢った、ダッカ大学時代の有志と共に、NGO団体「エクマットラ」を設立。討論を繰り返し、手と手を取り合いながら不安定なストリートチルドレンたちを救援されてきた。
そんな中で、事実に基づいた一つの映画作品が生まれた。
農村生活を捨て生き延びるために大都会ダッカへ向かう子供。違法商売の悪事を働く大人によって、何の判断もつかぬストリートチルドレンを利用し、ダッカの闇の生活へとおちいらせてゆくというストーリー。
現地の人々にとって、ドキュメンタリーでは、ただ日常風景を見てるに過ぎないという事から、
この作品から人々に感情にうったえかけ、自国の現実に直視し、問題視させたいという願いからストーリー性のあるドラマ映画という表現をとられたそうだ。
その後、上映会を重ねるうちに「エクマットラ」の願いが現地の人々に届き、更に広がった様々な場での上映によってその映画が流行していった。
そうして現地の人に賛同してもらいたいという願いも実りその実績は、一度門前払いされた現地の銀行も資金提供者として動くほどに評価されるようになっていった。
「バングラ社会に役立つ活動をしてくれ」という銀行理事の言葉に、グットきた。

これまでの「エクマットラ」ミッションは
①青空教室(識学教育)
②シェルターホーム(社会性習得)
これまで①(読み書きがままならない子供たちへ、歌をうたう・絵を描くなど人との交流)、②(①で意欲をみせモチベーションをあげる子供に、社会性を身につけてもらう)を実行し、現在③の専門技術を磨くという職業訓練校の「エクマッドラアカデミー」の設立を目指している。

現在進行中の設立校
③アカデミー(職業訓練)
ストリートチルドレンの自立支援センターとして技術訓練+文化教育センターとして
①②③の活動を通して社会のどこにでも通用する人を育て、送り出すことを目標とされている。

渡辺さんは加えて、
「そうしてもしも子供たちが願うなら、青空教室、シェルターホーム、エクマットラアカデミーの講師として帰って来てくれることを願い、僕たちがいなくてもこの組織を自分たちの力で支え子供たちへの循環を作っていって欲しい」
「全ての子供たちを救えないかもしれないが、エクマットラの活動が数十万人に対してのモデルをつくるという事を願っている」というメッセージをきかせてくださった。

彼がバングラデッシュの空港に降り立った時、生涯かは分からないが、人生を賭ける舞台になるのでは、
とにそんな使命感に駆り立てられながら早く活動したいという想いでいっぱいだったという話があった。
そうして7間の歳月が流れた今、確かな手ごたえを胸に、夢見る子供たちが自立できるように願い活動を続けられている。
渡辺大樹(ヒロキ)さん現在29歳、
異国の地で、その当事者である人たちに訴えかけ社会全体で取り組むまでに基盤を整えられた。
こんな勇敢な人が、同世代の日本人にいるという事実を知り、活きる希望を与えられ深い感銘を受けた。
スラムでは何の選択も出来ない子供たちに、夢や希望を与えるのは社会をつくっている大人たちであるという事を。4月の締めくくりの30日、突き動かされる衝撃が走ってきた。

現在アップリンクファクトリー(渋谷)で映画「アリ地獄のような街」公開中

上映の収益から「エクマッドラアカデミー」の設立資金へ
公式HP http://www.arijigoku.net/

(Promotionビデオより割愛)
農村生活を捨て生き延びるために大都会ダッカへ向かう。
違法商売をストリートチルドレンにさせる悪事働かせる大人たち。知らぬ間に巻き込まれ危険と隣り合わせの日々がやがてダッカの闇の生活へとおちいってゆくというストーリー
危険と隣り合わせに活きる事実に基づいた映画
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by ikimono-no-oto | 2010-04-30 21:57 | 日々の事