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10歳のお誕生日、おめでとうございます。

10年という月日が流れているのは、お客さんがお店を愛してくださっているから、そして今尚続けてくれているモロッコ料理シェフのおかげです。ますますのDALIAのご繁栄をおいのりしています。

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世界の手仕事のお店が1サイクルした今日、いろんな思い出が蘇ってきました。
20代に入ったばかりで何の社会経験もない私にチャンスを下さった社長がいました。
チャンスが巡ってきたことは嬉しかったけど、右も左もわからないまま、卸問屋の片隅をお借りして始めたお店でした。最初は仕入れ先を探し始め、そして開店を迎えたのが平成14年5月8日、10年前のことになりました。最初の来店数は2人だったかな、一日を終えれたことがただ嬉しかった記憶があります。
路面店でしたが頑丈な石壁に囲われて窓一つ無い空間でしたので決してわかりやすい場所ではなく、そして薄暗い部屋だったせいか、「ここは何屋さんですか?」そして次の質問は「占いの館ですか?」ってお客さんに良く聞かれてたな。そして、次第に様々な職種の方が集う場になり話が弾むようになると、私もお客さんのリクエストに見合うものを仕入れてたくなって、商品をみてはピッタリなお客さんを思い出したから購入するという、そんな仕入れをしてお店に並べていました。

仕事の合間をぬってお家のようにお客さんが帰ってきてくれて、世界の手仕事にふれて一緒におしゃべりして、コミュニティーの場であれたらと願いながら、そんな日々をすごしていたな。
その後、お店は8ヶ月で閉店しなければならなくなり、Moroccoから輸入した商品を最後に幕を降ろしたつもりでしたが、半年後には幸運なlことに息を吹き返し、私も東京に戻り今の小伝馬町に移転することになったんだったな。
それから、お客さんが続々と来てくださって、モロッコ料理シェフがお店に遊びにきてくれたご縁が更におもしろさを増して、カフェを始め新しい空気を運んでくれたのでした。
退職と共に交換日記をもっていくように渡され、久しぶりに開き読み返してみました。
今は亡き友人が書いた私の顔、そしてお客さんがお勧めのお店を紹介している地図など、
私の心を豊にしてくれる言葉たちがつづられています。
10歳のお誕生日、おめでとうございます。_f0227590_22113024.jpg
「ここにくるといつも時間が過ぎるのを忘れてしまいます」
「いつも今日も自分の奥の眼を潤してもらって、いろんなことを気付かせてくれます。そして明日は晴れだろうと思われる温かな夕日のように感じられました」
いづれも、どなたが書いて下さったのかわからないのですが生涯の宝物です。